『「ドラッグになんて頼らず音楽の力だけで支えられている日本のクラブカルチャー」ってほんと?』に対しての返信

「ドラッグになんて頼らず音楽の力だけで支えられている日本のクラブカルチャー」ってほんと?:想像力はベッドルームと路上から

自分が勢いで書いてしまったはてぶコメントにid:inumash氏が冷静かつ客観的に突っ込みを入れてくれてます。

元は「宇宙飛行士の向井さんや毛利さんだって覚醒剤をやっている。 - マウスパッドの上の戦争」のブクマ

id:metamix ドラッグになんて頼らず音楽の力だけで支えられている日本のクラブカルチャーは世界に誇れるものだ。セカンドサマーオブラブの例なんて引っ張り出してこないで欲しい。あれはムーブメントであって理想ではない。

id:inumash id:metamix いや、日本のクラブカルチャーも言うほど“きれい”ではないよ。ドラッグがタブー視されてるから“語られない”だけで。/石野卓球「“飛んてる奴”も、“ブッ飛んだことがある奴”も必要。」

それに対しての返信が

id:metamix id:inumash きれいだなんて事は全く思ってないですよ。ただ忌避する風潮が強いのは良いことかと/卓球もそうですが、こういうポロッと漏らす人がいると、クラブ人は皆ドラッグに寛容だとか思われそうで正直迷惑です。

inumash id:metamix 「忌避する風潮が強い」ことと「影響下に無い(頼っていない)」ということは全く違います。「迷惑」であろうとも日本のクラブカルチャーがドラッグの強い影響下にあることは事実です。エントリ書くかも。

このコメント見てもらえば分かるように、自分はドラッグ嫌いです。まあ当然キメたことあるわけじゃないんで、正確に言えばドラッグ自体じゃなくてクラブやレイブでドラッグキメてるやつが嫌い。で、まあたいした検証もせずに「音楽の力だけで支えられている日本のクラブカルチャー」とか書いてしまったわけですが、ただ自分の体験や考えに正直に従って出てきた感想ではあります。

えー、metamixさんのこのブクマコメントには2つの部分で違和感があります。

一つ目は『ドラッグになんて頼らず』という部分。“ドラッグに頼る”というのが具体的にどういう行為であるのかは分かりませんし、metamixさんが言う“日本のクラブカルチャー”が具体的にどのパーティー/アーティストを指すのかは分かりません。ただ日本のクラブ・カルチャーの総体を見た場合、「ドラッグに頼っていない」と言い切ることはできないように思います。

この部分を読んで少し考えてみたのですが、結局自分は遊びに行くイベントを決めるときに、そういう「汚いもの」を無意識的に避けていたということに気付きました。それは自分が地方在住ということもあるし、やっぱり音楽的にディープなものが好きだから、そういう基準でイベントを吟味していった結果、自然と音楽好きが集まるイベントばかりに足を運んでいたのかな、と。WIREなんて行ったことすら無かったりするし・・・10年近くテクノ聴いてるくせに。メタモはある。楽しかった。

だから本当にレイブが好きであちこち遊びにいってる人に比べれば、自分が体験してるクラブカルチャーは本当にごく一部のものなんでしょう。ただまあ、それでもドラッグがどれだけクラブカルチャーと密接かは分かってるつもりです。最近野外イベントが減って寂しい限りなのですが、主催側の人に事情を聞くと、薬物関係のコントロールが難しいから、という返答が原因の筆頭として挙がってきます。身内で固める分にはいいのですが、身内の身内あたりになってくると、もうどうしようもないとか。

話が反れましたが、結局個々人の体験によってそのあたりの印象は全然違ってくるんでしょう。自分は六本木のナンパ箱なんて絶対行かないですが、そういう所ばかりに行き詰めてる人も居るわけですし。酸いも甘いも知り尽くした超クラブ人がいればその方の意見を伺えばすみますが、やっぱりみんな好みがある以上、いろんな人の話を聞いて照らし合わせてまとめるしかなさそうですね。

で、自分が知っているクラブというものは、主催側は真面目で真摯だしイベントを良くしようと皆がんばってるし、遊びに来る人達も節度を守って盛り上がるし踊り狂うし、まあ酔ってベロベロになる人は居るけど、やっぱりみんな音楽が好きで、アンセムがかかれば声上げて喜ぶし。

確かにこれはクラブカルチャーの良い所だけ取った上澄みで美辞麗句かもしれませんが、自分が体験してきた事実だし真実。ドラッグ文化が基盤になっているシーンももちろん沢山あるでしょうが、純粋に音楽に対するモチベーションが基盤になっているシーンも数多く存在してるという事は言わせてください。

んで、もうひとつは『世界に誇れるもの』という部分。“ドラッグになんて頼らず音楽の力だけで支えられている”ということは、本当に“世界に誇るべき”ものなんでしょうか?“ドラッグを頼っていない”ってそんなに素晴らしいことなんですか?

「ドラッグに頼っていない」事自体が誇れるというよりは、他国のようにドラッグがカジュアルで無い日本という国のなかで、クラブやレイブという枠組みでここまでの音楽的下地を構築できているということを誇るべきだと思います。テクノもハウスも興りはカウンターカルチャーなわけで、抑圧に対する反発が大きなムーブメントを作るきっかけになってるわけですが、そういった反発が発生し得ない日本で、クラブ文化がメジャーではないにしろ根付いているというのは、やっぱりみんなダンスミュージックが好きだからだと思うんですよ。音楽が好きな人達ががんばって盛り上げてきた。もうCISCOもYellowも無くなってしまったけど、これから先日本からクラブシーンの灯が消えることは想像できないでしょう?

日本ではドラッグが流通しにくいから結果的にそうなっただけだっていうのもあるかもしれませんが、それでもこれは自慢していい事じゃないかと思います。イベントに呼ばれた外タレも、みんな「楽しかった、また来たい」って言いますし、間違いなく上質ですよ、日本のクラブシーンは。

metamixさんがドラッグを忌避する気持ちは理解しますし、それを否定するつもりはありません。僕自身ドラッグ・ユーザーではないから、音楽を楽しむためにいちいち余計なリスクを背負いたくない、と思う部分もあります。しかし、音楽に限らず、僕らは間違いなくドラッグ・カルチャーから多大な恩恵を受けています。もしそれらの影響を全て排除したら、ずいぶんと退屈で殺風景な世界になるでしょう。

自分は所詮自らが体験した中からでしか語れないですが、ドラッグカルチャーからの恩恵というものを実際に感じたことが無く、またそれがどのような物であるかを推し量ることもちょっと出来ません。たとえばミニマルやサイケトランスがドラッグ服用者をベロンベロンにするために生み出された音楽だという話なら理解できますが、それを意識して作曲したりスピンしているアーティスト・DJはいないんじゃないかと思います。単純にかっこいい曲で踊らせたいし、そういう曲を作ってみたいんですよ。

おそらく絶対的に自分に経験が足らないか、偏っているんでしょうが、クラブカルチャーからドラッグを排除したらシーンが荒廃するのかというと「それは無い」と自信を持って言えます。規模はもしかしたら縮小するかもしれませんが、残る人は確実に残ります。

汚い部分も抱えられるクラブカルチャーの懐の深さ、というのはまあ同意できます。ただ言いたいのは、自分は割と本気で音楽好きだし、自分の知ってるDJ・VJ知人ももちろんそうだし、シーンの先頭に立ってる人達は言うまでも無いだろうし、そういう人達がみんな真剣に良いイベントを作ろう、シーンを盛り上げようとしてるところに、「クラブカルチャーはドラッグが無きゃ成り立たないだろ」なんて言葉は冷や水をぶっ掛ける行為以外の何物でもないです。

「ドラッグから解放された日本のクラブ・カルチャー」というのは、自分の中では割と具現化されたイメージです。もちろんそうでないシーンもいまだ沢山あるでしょうが、理想的な育ち方をしているシーンも確実にあります。規模は小さいし、マイナーかもしれないけど、あるんです。

たぶん自分がドラッグを嫌いな理由は、嫌煙家がタバコを嫌う理由に似てますね。なんでそんな余計なものを持ち込む必要があるんだと。酒と音楽で十分じゃないかと。もう完全に感情論なんですけど。引用していただいてる卓球の発言も、良くも悪くもやっぱ卓球の言ですよね。俺はやっぱ駄目です、そういう片鱗を目にしたり聞いたりするだけで一気に醒める。

うまくまとめられないですが、俺は「ダメ、ゼッタイ」は別にいいと思う。勘のいい人はその言葉の胡散臭さに気付くだろうし、興味や好奇心があればすぐに調べられる。ハードルは限りなく高く設定していい、物が物だけに。そして俺は全くドラッグに興味が無いし、音楽に対して本気なので、それ故一緒くたにされると腹が立つ。という感じです。

追記:

増田から以下のようなテキストを捕捉。一応転載

野外レイヴが開かれたことのある地元民です。

「たくさんの見知らぬ人々が、耳慣れない音楽を大音量で流し、一斉に身体を揺らしている」だけで怖かった。

そういう文化があるのはわかります。

でも、ここ(地元)でやらないで欲しいと思いました。

イベント及び参加者に遭遇した地元民は一様に眉をひそめ、「なにあれ? 怖い」と囁きあいました。

主催は、起きた問題には真摯に対応してくれました。

ただ、「なにもここでやらなくても」という地元の感情にはどうすることもできなかったのです。

結局、イベントは地域の問題児でもあるクレーマーが噛み付いたことで、撤退に追い込まれました。

口では「気の毒だ」と言いつつ、内心安堵していたことは確かです。

その後、他の野外レイヴ会場で、薬物による逮捕者が出ました。

地元では、「あのとき、出て行ってもらってよかった」と、公然と語られるようになりました。

それだけの話です。

「クラブミュージックの代表的なジャンルと曲 」に逐一ツッコむ

元記事は

http://mudainodqnment.blog35.fc2.com/blog-entry-840.html

いやホント大人気無いのは分かってます。でもやらずには居られない!結構間違いとかも含まれてるし、記事に書いてあることをそのまま真に受けた子が馬鹿にされてしまうのを見るのはどうにも忍びない!ブコメなどでも嘆いておられる方がいらっしゃるようなので、自分が人柱になってみます。

自分の知識も中途半端なので、突っ込みとかはもうバリバリ受け付けます。叩いて叩いて本当に使えるまとめにしましょう。

ディスコ《名前の通りディスコサウンド

Freeez - I.O.U.

ズコー!言うに事欠いてコレかよ・・・マイコー・ジャクソンもアース・ウィンド・アンド・ファイアーも居るのに・・・
ディスコって一言で言ったって、ファンクもイタロもコズミックも、下に挙がってるガラージもすべて内包するわけだし、ここからハイエナジーが生まれてそのままユーロビートに派生する流れだってある。ディスコだけでこういうまとめが一個作れるくらい膨大なアーカイブがあるよ。

シカゴハウス《ウェアハウスというゲイの集まるクラブで掛かっていた電子音楽やディスコ音楽》

Mr Fingers/Can You Feel It

選曲はコレでもいいでしょう、が「ウェアハウスというゲイの集まるクラブで掛かっていた電子音楽やディスコ音楽」は語弊がありすぎるだろ!ゲイディスコってむしろディープハウスの事じゃないか?

ハウスの成り立ちについて深く知りたい方は、まずフランキー・ナックルズでググると良いです。

ガラージ

Roy Ayers/Running Away

えーロイ・エアーズガラージじゃないとは言わないけど、ロイ・エアーズは結構ひねくれた曲作るからなあ。ジョセリン・ブラウンとかチャカ・カーンとかもっとふさわしいアーティストがいるっしょ?というわけで

Dan Hartman/Relight My Fire

これを推しときます。

デトロイト・テクノ《テクノ発祥の地デトロイトのテクノの総称、ここからハウスなどの音楽に派生した。なんとなく宇宙っぽい曲が多い》

Derrick May/Strings Of Life

これは妥当か。個人的にはHi-tech Jazzの方がよりデトロイトテクノらしいと思うが、知名度はこっちが上だしね。しかし「ここからハウスなどの音楽に派生した」は嘘もいいとこだ。発生はハウスの方が先。

アシッドハウスLSDの幻覚作用を思わせる幻想的なサウンド

Hardfloor/Acperience

まあ日本人にはハードフロアが一番有名なアシッドだろうしね。補足するなら、アシッドハウスの全盛期は86〜88年代のハウス黎明期のころ。ハードフロアがヒットしていたのは92年くらいで、スヴェン・ヴァスやポール・ヴァン・ダイクのようなLove Parade直系のレイビートランスの流れで出てきた人達なので、純然たるシカゴアシッドの流れとはまた違うアシッドということ。本流を示すなら、やっぱり

Phuture/Acid Trax

これでしょう。

ハードテクノ《ハード目なテクノ》

Cari Lekebusch/Jon's Secret Technique

確かにこれは名曲だけど。
って言うか、テクノは流行り廃りが激しいジャンルなので、1曲で変遷を示すのはかなり無理がある。

ハードミニマルミニマルテクノ(下記参照)をハード目にしたテクノ》

Jeff Mills/The Bells

95〜04年くらいまで流行ってたミニマルは大体これに属するのかな。ミニマルをハード目にした、っていうのはなんか違うなあ。ミニマル=地味っていう印象があるけど、ミニマルは元々ハードな音楽だよ。一時期行き着くところまでハードになって、そこから地味になっていったという方が正しい。

選曲は的確だと思います。

ハードハウス《シカゴ・ハウスを中心としたこれまでの物よりもテンポが速く(130bpm以上)、トライバルなベーストラックとシンセサイザーを多用したメロディラインが主な特徴》

dj misjah & dj tim /access 

DJミーシャはテクノの人だから、ハードハウスで括られると違和感がある。ジュニア・ヴァスケスとかUSハードハウスの人挙げた方が分かりやすくていいんじゃない?

Britney Spears/Circus (Junior Vasquez Electric Circus Mix)

ダッチハウス《デトロイトテクノのエモーショナルな部分をオランダ人のフィルターに通して再構築したハウス》

The Goodmen /Give It Up

ダッチ・ハウス・・・まあトランスっぽい派手めなハウスが一時期こう呼ばれていたように記憶してますが。しかしここでGive It Up出てくんの?どうせなら別名義のJark Prongoの曲を挙げた方が良くない?というわけでロケットベース

Jark Prongo/Rocket Base

ビッグビート《ロックとテクノの融合》

the Chemical Brothers/Setting Sun

まあケミブラの2枚目のアルバム(ディグ・ユア・オウン・ホール)は確かにビッグビートっぽかったけど、ファットボーイ・スリムの方が明らかにこのジャンルの代表格でしょう。チェミカルはもっと器用にいろんなタイプの曲を作るからね。

Fatboy Slim/Rockafeller Skank

ディープハウス《割とシンプルで緩やかな構成。ジャズやシカゴハウス(ガラージュ)から影響を受けている。》

Ben Watt/Pop a Cap In Yo Ass

なぜここでベン・ワットなんだよ!好きだけどさ!普通はマスターズ・アット・ワークとかブレイズとかケリー・チャンドラーとかを挙げるんじゃないのか。

Kerri Chandler/Atmospheric Beats

プログレッシブハウス《グルーヴ感やダブ感を強調》

Deadmau5/Not Exactly

あー確かに今のプロッグの代表はデッドマウスでいい。ただプログレッシブハウスもテクノに負けず劣らず変遷が激しいジャンルなんで、時期によって雰囲気がぜんぜん違うんだよね。初期の頃のプログレッシブハウスは

Satoshi Tomiie/Love in Traffic (John Creamer Mix)

こういう感じだった。John Digweedとか聴けば分かるか。「グルーヴ感やダブ感を強調」は本質を突いてると思う。

ラテンハウス《ラテンっぽいカンジ》

Tim Deluxe/ It Just Won't Do

これは文句無いです。

フレンチハウス《フィルターのかかったボーカル等。ポップなものが多い》

stardust/Music Sounds Better With You

これもOKでしょう。素直にダフト・パンク出してもいいと思うけどね。

クリック・ハウス

Akufen/Jeep Sex

クリックハウス=アクフェンのシグネチャサウンドなのでOK。

テックハウス

Justin Martin/ Nightowl

う、まあ外してはいないが。選曲が渋すぎる。スレにBuzzin' Fly好きが居たのか。

ミニマルテクノ

2000年代 Ame/Rej

1990年代 Basic Channel /Phylyps Trak

ベーチャンはミニマルからは切り分けていいと思う。確かに音としては親和性は高いんだけど、進化の過程はミニマルとは全然別の流れ。ダブ・テクノって言ってベーチャンで通じると思う。
あとAmeのRejは、どっちかって言うとテクノとハウスの垣根を壊してクロスオーバー化させるのに一役買った曲という印象なので、この曲はテックハウスに持っていったほうが良いのでは。

で、年代別にミニマルの代表曲を挙げるなら

1990年代 Plastikman/Spastik
2000年代 Plastikman/Spastik (Dubfire Rework)

こういう風にしたほうが分かりやすくないかい?まあ本当なら3年置きくらいで区切らないと流れを全然網羅できないのだけど。

プログレッシブトランス《プログレッシブハウスの延長線上。そんなに大差ない。》

Armin van Buuren feat Jaren/Unforgivable (First State Smooth Mix)

延長線上って言うのもちと違うかな・・・トランスの主流がだんだんプログレッシブハウスに近づいてきた、というのが正しいんじゃないかな。トランスのメインストリームがメロディアスでBPMも速かった時期に、そうでない地味系で遅めのトランスをこう呼んで区別してた感じ。

あと、この曲は作風が今風すぎるというか、今日びこういうのをいちいちプログレッシブトランスとは言わない気が。一昔前だけどProbspotとかがそうなんじゃないかなあ。

Probspot/Foreplay

サイケデリックトランス《字のごとしサイケデリックなトランス。ゴアトランスという似たようなジャンルから派生した。》

Juno Reactor/Masters Of The Universe

「ゴアトランスという似たようなジャンル」・・・まあ自分も違いを説明できるほど詳しくないですが、民族的音楽性を強く感じさせるサイケ=ゴアトランスって感じかな?シュポングルとか。サイケとゴアトラを明確に区別したいなら、サイケの代表はもっとフロア向けな若い音を挙げた方がいいのかも。ジュノ・リアクターはストーリー性が高いしどっちかってーとゴア寄り。

Dynamo/Time To Get Serious

エピックトランス《綺麗なメロディ重視の歌モノが多い》

Sash/Ecuador

そんなもんシケインに決まってんだろ!

Chicane/Soltwater

ダッチトランス《壮大でメロディアス》

System F/Out Of The Blue

これは鉄板。ただし今「ダッチトランス」なんて口にしちゃ駄目!

ユーフォリックトランス《明確な線引きはないが、癒しや恍惚、トランス本来の要素を含んでいる曲を指す。》

Smith & Pledger - Forever

ユーフォリックトランス?聞いたこと無いな・・・メロディアスなトランスってこと?ジャンル名って言うよりは、曲の特徴を示す言葉じゃないかなあ。

テックトランス《テクノの持つミニマルな展開やリズパターンを強く意識した楽曲が多い》

Tiesto - Adagio For Strings

ティエストも作風は確かにハードでテクノっぽいけど、このジャンルの隆盛のきっかけを作ったのはやっぱSander Van Doornじゃないかな。

Sander Van Doorn/Riff

ハードダンス(ハードトランス)《激しいビートが特徴のトランス》

Yoji Biomehanika - Go Mad

うん、自分もヨージ・ビオメハニカしか思いつかんかった。Nu-NRGとか言うんじゃなかった?

イビザトランス(バレアリックハウス)《イビサ島を発信の物。ピアノやボーカル、アコースティック・ギターの入った楽曲が多く、ハウス的な要素も持ち合わせている》

Fragma/Memory(Original mix)

うーん、イビザトランスってジャンル名なのか?トランスに限らず、エピックとかプログレッシブとか含めて、アンセム的な曲を指す呼称だと思ってたけど。ちなみに今の時代ではミニマルなんかも十分イビザアンセムになり得る。

エレクトロハウス《ロッキンなエレクトロニック音楽》

Justice vs. Simian/ We Are Your Friends

キタコレ。
ジャスティスは全然エレクトロハウスじゃねーよ!俺が本物を見せてやる。

Chris Lake/Changes

っていうか、ジャスティスとかデジタリズム辺りの音を「エレクトロ」って呼ぶのは日本だけじゃない?Beatportだと「Indie Rock」とかに分類されてるし、純然なクラブチューンっていう認識は無いよね。「クラブでもかけられるロック」って感じで。

ニューレイヴ《主にエレクトロハウスっぽいバンドのことを指す。》

Klaxons/Atlantis to Interzone

ジャンルと選曲はだいたいあってる。が、「エレクトロハウスっぽいバンドのこと」は適当過ぎるでしょ!「バンドのこと」って、ジャンルの話じゃないのかよ!

フィジェットハウス《ブリブリしたベース音》

Radioclit/Divine Gosa ( Switch Remix )

まあSwitch(+Herve)の音楽を言い表すために出てきた呼称が「フィジェットハウス」ですから、これは妥当。なんだけど、素直に一番有名な曲出せばいいのにと思わんでもない。

Switch/A Bit Patchy

「ブリブリしたベース音」じゃ言葉足らずかな、「アホっぽいサンプル使い」も加えるべき。

アブストラクトヒップホップ《この二つにそんな大きな違いはない》

DJ Krush/Kemuri

トリップホップ

Mr. Scruff /Get A Move On' Music

大違いだろ!というかMr.スクラフなんて出すからいかんのじゃ。

Massive Attack/Teardrop
Portishead/Road

これが本物のトリップホップだ!分類の仕方としては、聴いてて死にたくなってくるのがトリップホップ、そうでないのはヒップホップ。

グライム《UKシーンの音楽がまじりあってできた割りと新しいhiphipのジャンル》

Wiley - Grime Wave

うーん、グライムはヒップホップよりはドラムンベースとかWarp辺りのエレクトロニカの影響が強いと思うんだがなあ。

ジャングル《90年代初期に出来た倍速ブレイクビーツと重いベースが特徴のジャングルがジャマイカで生まれ、イギリスでどんどん新たな物へと進化》

DJ Krome & Mr TimeのThe Slammer

UKガラージ&2step
MJ Cole/ Sincere

ドラムンベース
London Elektricity/Billion Dollar Gravy

ドリルン・ベース
Aphex Twin/Boy Girl song

ダブステップ
Burial /Archangel

あー、ここの説明はちょっとおざなりすぎるわ。ドラムンベースはジャマイカ全然関係ない。ジャマイカ発祥なのはブレイクビーツで、それはムンベ誕生のずっと以前の話。音楽的要素としては当然影響してるけど、直接的な関係は無い。
ドラムンベースは純粋にUK発祥。DJ GrooveriderがInnerzone OrchestraのBug in the Bass Binを45回転掛けし始めたのが最初という伝説があるけど、真偽のほどははっきりしない。

あとドリルンベースはドラムンベースの派生ではなく、エイフィックス・ツイン、スクエアプッシャー、ルーク・ヴァイバートらコーンウォール一派が独自に生み出した天才のみによる音楽。奴らの前に道は無く、奴らの後にも道は無い。ドラムンベースが流行する数年前に、連中はあのドリルみたいな音をひねり出してた。

2ステップ、ダブステップドラムンベースとかUKガラージの系譜であってると思います。

アシッドジャズ《ジャズの流れを汲んで、ノリ易くなったもの DJジャイルス・ピーターソンの守備範囲》

Jamiroquai,/Space Cowboy

NU JAZZ

Jazzanova/Mwela, Mwela (Here I am)

クロスオーバー

Cosmic Village/You Can See The Light

クラブジャズ

Christian Prommers Drumlesso/Rej by AME

この辺りはまあ的確だと思うが、それぞれのジャンルの違いを明確に説明できる人っているのか?自分の捉え方は、アシッドジャズ=ジャズっぽいファンクとかポップス、NU JAZZ=テクノとかエレクトロニカよりなジャズ、クラブジャズ=踊れるジャズ、クロスオーバー=中途半端なジャズ、みたいな。

ブロークン・ビーツ《西ロンドンのドラムンベースヒップホップ系のアーティストがいっしょになって新しいビートを作ろうとしているジャンル》

Bugz In The Attic/Move Aside

バグズを出すのは的確でしょう。しかしやっぱり説明は的外れ。他のジャンルの影響を受けて、というより、数名のアーティストが独自に立ち上げて引っ張っていってる孤高のジャンルではないかと。IGカルチャーとかマーク・ド・クライブロウとか。

EBM(エレクトロニックボディミュージック)《アシッドハウスと混ざって、その後のハードなテクノになっていく》

Front 242/Headhunter

アシッドハウスと混ざって」がどの辺りの音楽をさしてるのかちょっと分からなかったけど、いまインダストリアル・テクノとか言われてる音楽がこのスピリッツをしっかり継いでる。具体的にはサージョン先生とかリージスのSandwell Districtとか。

ハードコアテクノ《以下ハードなテクノ(ハッピーハードコアはハード過ぎた反動で生まれた)》

euromasters/alles naar de klote

ガバ

Neophyte Vs The Stunned Guys - Army Of Hardcore  

ハッピーハードコア

Scott Brown/Elysium

ブレイクコア

sickboy/bohemian crapsody

シュランツ

Felix Krocher/high preassure

この辺りの音楽は全く無学なんであまりツッコめないんですが、シュランツはハードテクノの流れで説明したほうが適切ではないかと。

レゲトン《源流はプエルトリコで流行っていた、スペイン語のレゲエ+プエルトリコの音楽》

Daddy Yankee/Gasolina

ダンスホールレゲエ《1970年代後半に、ジャマイカサウンドシステム文化の中で生まれた》

Mr. Vegas/Raging Bull ft. Overmars

うーん、なんか選曲がびみょいなー。邪道かも知んないけどSean Paulとかの方が知名度あるし説明しやすいのでは。

Sean Paul/Get Busy

バイレファンキ《エレクトロ、ヒップホップに南米の空気が混ざり、かなり荒っぽく新鮮な音楽。現場はむちゃくちゃらしい》

Buraka Som Sistema/Sound of Kuduro

自分ならM.I.Aを挙げるかな。

M.I.A./Bucky Done Gun

乙女ハウス(笑)《甘い女性ヴォーカル、キャッチー、スタイリッシュ、ジャジーなどが特徴》

freeTempo/Sky High

(笑)ひでえw そうやって馬鹿にするからアーティストがみんなテックハウスに逃げちゃうんだよwwwなんにせよ食わず嫌いはいかんよ。ラスマス・フェイバーの「Ever After」とかは、乙女ハウスに分類されるんだろうけど凄い良い曲じゃん。

アンビエント環境音楽的な、ゆったりとしたリラックスできるような音楽。チルアウトともいう。》

Aphex Twin/Xtal

まあXtalはテクノ好きならみんな確実に知ってる曲であろうからOKです。

ただし、はてブで指摘してる人がいたけど、アンビエントとチルアウトは全然発祥が別の音楽なのでご注意を。どこに違いがあるかを説明しろって言われると、これまた難しいんですが・・・クラブオリエンテッドなのがチルアウト、現代音楽の流れで進化してきたのがアンビエント?合ってる?

4つ打ちしか聴かない人間の2008年ベストトラック集

ベストとか言っといて、まとめてたら結構な数になってしまいました。ベストというよりは思い入れのあるトラック、という感じです。

一応全部すぐ聴けるようにリンクを張っておきました。利便性の問題でJuno Recordsにリンクしてますが、大体の曲はBeatport.comで購入可能なはずです。タイトル通り相当趣味が偏っていますが、興味が沸いた方はぜひ聴いてみて下さい。

もっと健全なベスト集が見たい方は↓こちらをご参考のほど。
http://d.hatena.ne.jp/inumash/20081220/p1
Vampire Weekendは自分からもお勧めします。

Techno(Minimal)

よく見たら今年のテクノの最重要レーベルであるところのCecil、Oslo、8bit、Deep Vibesなんかのトラックが一つも無いんですが、あれはミックスの中で使用することで価値が発生するトラックなので、単体で見るとベストに挙げるほどでもないというか・・・ぶっちゃけて言うとどれも似た感じなので覚えらんないっすwww
まあでもそういうのが嫌いなわけではないです。むしろ買い揃えてます、ヴァイナルで。

Osborne - Osborne
個人的に今年のベストアルバムに挙げたい作品。Osborneは昔「Afrika」というトラックが流行ったときに一時注目されたんですが、それ以降のリリースはマイペースで、コツコツ続けてたのが実ってアルバムリリースという感じ。件の「Afrika」はテックっぽいトラックでしたが、本作はメランコリーな雰囲気漂う純正テクノ&ハウス。Four Tetとか好きな人はこれも好きなんじゃないかな。Ed DMXをフィーチャーしてるトラックが面白かっこいいです。
Spectralはレーベルの看板としてMatthew Dearが居るのでテックハウスレーベルという見方をされがちですが、元々はシカゴハウスやデトロイトテクノ精神に根ざしたレーベルなんですよね。現代のアシッド番長James T. Cottonとかもここですし。

Andomat 3000 - BND2
今年後半リリースがパタッと止んでしまったのだけど、今のオーガニックミニマルの隆盛の一翼を担ったアーティストであることは間違いないです。最近オーガニック系もストイックになり過ぎな気がするので、また出てきてブイブイ言わせて欲しい。

Guillaume & The Coutu Dumonts - I Was On My Way To Hell
最初聴いたときの感想は「Akufenじゃん!」それ以降この人のリリースは視聴せずにカゴに突っ込んでます。おかげで長年悩まされてたミニマル嫌い病が治りました!ありがとう!

Scuba - From Within (Marcel Dettmann Remix)
初めてMarcel Dettmannの音を聴いたときは「何だこの使い古された音は・・・」だったんですが、いつの間にかコンクリート・ミニマルの基礎を築き上げた先駆者になってましたね。Maurizioの焼き直しじゃねーぞ!って事ですね。こういう音が流行る土壌が出来たのは、多分ダブステップとかその辺りの音の流れなのかなと思いますが、SurgeonやRegisなんかもこれに追随する動きを見せてくれてるのはうれしい限りです。

Stimming & H.O.S.H. - Radar
Diynamicは今年通じて最もクオリティが高かったテックハウスレーベルだと思います。タレント揃いだし、特にSolomunやStimmingはレーベルをまたいで大活躍しましたしね。個人的にこのレーベルのベストリリースは「Eiszauber」なんですがこれは去年の曲らしいので。

Marc Houle - Meatier Shower
Marc Houleの今年のリリースは全て素晴らしかったです。Minusの中でもこの人のセンスはずば抜けてるというか、異端ですよね。この人が居なかったらちゃんとMinus聴いてなかったかも。

Argy - Focus On
自分の今年のDJテーマは「テクノとハウスの狭間を突く」というものだったんですが、Argyの作るトラックはそれにベストマッチというか。DJする人で無いと分かり辛い良さというか、誰にでも薦められる感じではないのですが。このアルバムに収録の「Our Drums」は個人的に今年の中での最高の太鼓。

Sunshine Jones - If You Wouldn't Mind (Tiger Stripes Remix)
カッコイイ!Tiger never die!でもこれ以降のリリースは正直パッとしなかったなー・・・

Sebo K - Diva
今年リリースのテックハウスの中ではこの曲がベストかなあ。何で良いのか分からないけど、良い。クラウドをハメるために必要な最小限の音だけで作られてるようなハウス。

Gel Abril - Spells of Yoruba
ミニマルの中での一つの流れを築きつつあるBe As One Imprint勢。Samuel L. Sessionなども取り込み勢力拡大中!出世頭Shlomi AberやItamar Sagiも良い曲たくさん出してました。名前読めない!

Radio Slave - Grindhouse (Dubfire Terror Planet Remix)
今のテクノって明快な派手さが無いのでアンセムと呼べる曲がなかなか出てこないんですが、今年ではこの曲がそれに一番近かったのではないかなと。そりゃウォーズマンロビンマスクが組んだら最強タッグだろうと。あとDubfireのSpastikのリミックスって今年だったっけ?あれも凄く良かった。

Chymera - Caprica Burning
ロディアスなテクノに関しては、今年はChymeraを超える逸材は現れませんでしたね、残念ながら。Vince Watsonが復活の兆しを見せているので、来年はこの2人で戦って欲しいです。

House

Afefe Iku - Mirror Dance
個人的2008年のベストトラックです。Osunladeの別名義とばっかり思ってたんですが、どうやらOsunladeの養子?らしいですね。アルバムもすばらしい内容でした。まだまだ伸びしろも感じさせる今後の期待株。

Ananda Project - Where the Music Takes You (Pastaboys Main)
Pastaboys好きなんですけど、今年はこれくらいしかリリース無かったですね。裏打ちにクラップ使ってたり色々実験的でありながら素直に聴けてしまうのが凄い。この路線でもっといっぱい出して欲しかったんですけどね・・・

The Sunburst Band - Journey to the Sun (Dennis Ferrer Remix)
去年からのボルティモア好きの流れで。この曲使いやすいんですよね、テクノともハウスとも混ぜやすいし。リミキサーで選んでますがもちろんSunburst Band自体も好き。アルバム良かったですよ。

Groove Armada - Love Sweet Sound
初出は2007年ですが、今年Strictly Rhythmからライセンスリリースされてたので。いまさらGroove Armadaかよとか思いつつ聴いてみるとめちゃクールな最先端ハウスで、ヴォーカルのフィーチャーとかも凄いし。アルバムもチェックしなきゃ。

Franck Roger - Blind Way
昔から多作な人でしたが、今年は特にがんばってましたね。本人の曲は言うに及ばず、Real Tone、Earthrumentalからの作品はどれもレベルが高くて毎回新作が楽しみでした。

Osunlade - Momma's Groove (Jimpster's Hip Replacement Mix)
いつまでアルバムのリミックスネタで引っ張るんだと思いつつも、このJimpsterリミックスにはやられました。フロアでの機能性が半端ないです。去年に比べればリリースペースは衰えたものの、Jimpsterは今年も全く外れがなかったです。

Progressive House

Axwell & Dirty South - Open Your Heart
あんまり大箱向けのトラックって好きではないんですがAxwellは別腹。久々にヒット来ました。

Kaskade - Angel On My Shoulder (EDX's Belo Horizonte At Night Remix)
EDXは出たての頃はDeadmau5の露骨なフォロワーだったのですが、最近になって独自の芸風を確立してきた感があります。初期にDubfireをリミックスしてた頃は正直いまいちでしたが、このKaskadeのリミックス以降化けた感じ。

Sebastian Ingrosso & Laindback Luke - Chaa Chaa
今年後半あたりからのSize周辺アーティストは絶好調でしたね。この曲の他にもSteve Angelloの「Gypsy」、「Partouze」なんかはミニマルにもアプローチする音で非常に良かったです。

Michael Cassette - Shadows Movement
これがAnjunaBeats系のレーベルからリリースされたっていうのが個人的に非常に意義があったというか、こういう曲もトランスの範疇として認識されるようになったんだなあと。自らのトランス観の見直しに繋がった曲です。この人たちがやったOceanlab「Miracle」のリミックスもまた珠玉の出来栄え。

tyDi - Under the Stars
オーストラリアのNo.1DJらしいんですが、全く知らなかった・・・でも先入観無しでこの曲はいいですね。スネアの刻み方とか好みです。

Trance

トランスに関しては、ちゃんと聴くようになったのは今年からなのでにわかです。トランス好きならみんな知ってるヒットチューンばかりですが、ご容赦を。

Wippenberg - Chakalaka
個人的2008年ベストトランス。Beatportでもずっとトランスチャートの上位にいた曲なので知っている人は知っていると思いますが、テッキートランスの極地。裏面なんかほぼミニマルだし。もうプロッグはおろかテクノとも違和感無く混ぜられます。

Gareth Emery - This is That
昔はもっとステレオタイプなトランス作ってたと思うんですが、芸風がテック寄りになった辺りから凄く良い曲作るようになりましたね。音圧とか展開の派手さでいうと他に譲るけども、センスで良曲にまとめ上げてるような印象。

Mind X - Sensation Seekers (Martin Roth NuStyle Remix)
Martin Rothも芸風転換してヤバくなった人。この"NuStyle"ってのがヘビーなキックドラムとシンセのアルペジオだけで展開してるような作風なんですが、これがまた強烈に鳴るんですよね。真似したい。

Heatbeat - Geek Love
最初Ferry Corstenのレーベルから出した時はハード寄りの連中なのかなと思ったんですが、小器用に色んなタイプの曲をこなすアーティストでした。しかも出す曲全てレベルが高いと来たもんだ。「Paradise Garage (Piano Mix)」とかも良曲。

Envio - For You (The Blizzard Remix)
これ衝撃だったな・・・こんなトランストランスしたトランスで素直に良いと思えた曲は久しぶりでした。The Blizzardは他にも数曲リミックスしてますが全部良いです。

Orjan Nilsen - Vivida
ASOT的に言うと「La Guitarra」なんでしょうが、個人的にはこっちの方が好み。しかしこの人の曲はクオリティ高すぎですね、ほんとに新人?こいつとかDeadmau5とかがFL Studio使ってるっていうから、思わずFL Studio買ってしまったじゃないか・・・

Drum'n'bass

ごめんなさい4つ打ち以外にもドラムンベースも聴きます。でもこれも専門じゃないのでちょっと触った程度です。

Spor - Breathe In, Scream Out
ドラムンベースではPendulum以来の衝撃。すっげえ音の作り込み。これをきっかけにハードコア系のドラムンベースを少し漁ってみましたが、いつの間にかめちゃくちゃ進化してるジャンルなんですね。そのうちもっとちゃんと掘りたいです。

Brookes Brothers - F-Zero
サイバー系だとこの人達が一番好きですね。メロディがツボる。

2008年 〜

生音をフィーチャーしたパーカッシブなミニマルが去年辺りからの流行。
ルチアーノのCadenzaやOslo、Cecilといったレーベルが牽引している。このレコードをきっかけに、これ系の良作が立て続けにリリースされたのが火付けになった。

Salif Keita - Yamore (Luciano Remix)

ヴィラロボスとかルチアーノは、やってる音は昔っから変わらないので、むしろ時代が追いついてきた感じ。

Andomat 3000 - Vertical Smile

Johnny D - Manipulation

Guillaume & Coutu Dumonts - Chapel

Sascha Dive - Deepest America (Samuel Davis Perc Mix)

Shlomi Aber - Freakside

Gel Abril - Spells of Yoruba
Be As One周辺のイスラエル勢も注目しとくべき

2007年 〜

みんなミニマルにも飽きてきて、曲調が分かりやすくなってくる。シンセ音などが適度に入ってきたり。

Audion - Mouth to Mouth
ミニマル期の数少ないアンセムの一つ。

Martin Buttrich - Hunter

Dubfire - Emissions
これは流行った

Radio Slave - Grindhouse (Dubfire Terror Planet Mix)
今年のWireではこの曲がアホのようにかかったらしいです

Deadmau5 - Not Exactly
テクノじゃないけど、デッドマウスの影響はいろんなジャンルに波及してた。デッドマウファイブではない

Len Faki - Rainbow Delta
変わってしまったレン・ファキ。良い曲なんだけどねw

Raudive - Here
変わってしまったオリバー・ホー。良い曲なんだけどねw

2006年 〜

一時期はトランスに迫りそうだったBPMも120台まで落ち着いてきて、いわゆる「テックハウス」スタイルの曲が増えてくる。ハウスも流行がテクノ寄りになってきて、なおさらクロスオーバー感が高まってくる。

Ame - Rej
これは外せない。200回は聴いた

Theo Parrish - Falling Up (Carl Craig Remix)
おっとっと、これもあった。出たのはもっと前だけど流行ったのはこの頃だったような

Poker Flat

ドイツのSteve Bug主催のレーベルで、1999年設立。00年前後のハードテクノ全盛時代において、脇には目もくれず自分たちの音を貫いてきたのがこの辺りで報われてくる。コンスタントにヒット作を出してくる注目レーベル。

Steve Bug - Loverboy
レーベル1発目にして自身の代表曲

Martin Landsky - Sweet Sweet Morning

Phonique - The Red Dress (Tiefschwarz Remix)

Argy - Love Dose (Luciano Remix)

Trentemoller - Polar Shift
コイツが世に出てきた時はビビった、そして当然の如くビッグになった

Get Physical

M.A.N.D.Y.主催のレーベル。2002年設立。
「Body Language」がめちゃヒットして注目を浴びる。何かのアワードで「Track of the Year」をもらってたはず。その後も良作を連発してシーンの最重要レーベルに。

M.A.N.D.Y. vs. Booka Shade - Body Language

Booka Shade - Mandarine Girl

Samim - Heater
こういうネタモノはいつの時代もヒットするんですね

Rockers Hi-Fi - Push Push ( M.A.N.D.Y. Pusher Remix)
流行ったかは微妙なんですが好きな曲なんで

2005年 〜

みんな派手な音に飽きてくる。2004年後半辺りはシンセメロが強い曲とかが流行ってた気がする。Vince WatsonとかFunk D'Voidとか。しかしそれはファンキーテクノの断末魔。

Vince Watson - Aurelon
ローラン・ガルニエのMixCDでメチャ感動的にミックスされてたのを思い出す・・・

2005年中期くらいを境に、今までハードな音をやってた連中が音が少ないクリッキーなミニマルスタイルに移行していき、そこからはあっという間にシーンがミニマルに埋め尽くされた。シュランツの祖Chris Liebingまでもがミニマルをやるようになったときは、さすがにどうかと思った。

James HoldenのBorder Communityとかも流行ってたし、いろんなタイミングが重なってこうなったのかな〜(その時期に流行っていたドラッグと相性が良かったから、なんて嫌な噂も聞きますけどね・・・)

Adam Beyer - A Walking Contradiction
リッチーのPlusからリリース。ベイヤーがミニマルに行くのを見てみんな追従した感もあった

Cirez D - Knockout
コーロンミーの人Eric Prydzも実はテクノのミニマル化にかなり貢献したなー

Jeff Samuel - Lost

Ricardo Villalobos - Easy Lee

Jay Haze - Feel Your Pain

Robag Wruhme - Wortkabular
ドイツのテクノはずっとマイペースだったけど、この辺りで世界の主流と音がマッチしてきた

自分はここから2年くらいのテクノの主流にどうも馴染めず、しばらくハウス方面に逃げてました。
しかしサージョン先生は流行りなんぞ物ともせず頑張ってた。

British Murder Boys - Learn Your Lesson

British Murder Boys - Rule By Law

好き過ぎるので2曲
BMB名義の作品は全部持ってるんですが、残念ながら相方のリージスが脱退してしまったとか・・・

補足:ヨーロッパ勢の中で一番最初にミニマル化したのはMarco Carolaだったかも。
http://www.cisco-records.co.jp/html/label/L243/labelL24374_0desc.html
この辺の作品群で。